バイトを研ぐ

       ○バイトを研ぐ


こんにちは


少し前に、タ○○ロイのチップに違和感を感じ、

 

すぐにメーカーさんに電話をし、来社頂きました。

 

このチップは、かなり前より使っていた私のお気に入りのチップです。


分類は精密仕上げとなってます。

 


汎用旋盤でも使えるチップを作り続けてほしかったため、

 

メーカーさんに直接電話しました。

 


違和感の原因は後で記しますが、これでは汎用旋盤では、使いづらい状態です。


(NC旋盤でも問題がないとは言い切れないと思います)


新素材に変わったようで、その新素材のチップのみ違和感があります。

 


代替品として同じものを3箱置いて行き、違和感を感じたものは1箱全て回収されました。


所有権は放棄していません(笑

 


後で使ってみましたが、3箱の内、材質が以前と同じものはOKで、

 

新素材のものは、やはり同じように違和感がありました。

 

 


最初のときより、メーカー責任は問いませんので、製品を再度検討して頂くように


要望し、同時にピンポイントで改善して頂きたいところと、その原因を指摘しておきました。


以前の材質では問題ありませんので、製造工程での、「ある工程」が原因です。

 

 


何度か、メールでのやり取りや来社もして頂き、その時に、


こちらから、再三強く要望しました「切削テスト」は、かたくなに拒否されました。

 

 

 

 


「寸法測定で、良品です」がメーカーの回答です。


「バイトは寸法測定ではなく、切削テストで判断するものではないですか」


との私の意見にも、いろいろと言葉を並べて明確な返答はもらえませんでした。

 

 

 

 

 

 


私は、メーカーさんに苦情を言うつもりは全くありません。ユーザーとしての


要望です。もちろんはじめからこのことはしっかりメーカーさんに伝えてます。


メーカーさんが「このチップを良品」とするならば、私は何も言いません。




どのような違和感かと言いますと、


「切子の出方」


です。長年使い続けてきた同じ型番のチップとは、明らかに違いますし、まずい方向です。


私の経験上、どこがいけないのかは、判っています。だから最初に指摘してます。


しかし、メーカーさんは聞く耳を持ちません。

 

 


「私は、メーカーとして良品とするならば、これで終結とします。


もし、検討に値するならば、協力は惜しみません。」とメールしました。

 

 


返信メールに明確に「良品」とは言ってませんが、やはり切削テストに関しては、


なぜか拒否です。

 

 


長年、手でバイトを研いできた私にとって、この切子の出方の原因はすぐにわかります。


最後に来社いただいた時、担当者の方に、ずばり


「原因は○○ですよ」


と言ったところ、嫌な顔をされてしまいました。


なぜ改良点を指摘したにもかかわらず、そのような扱いを


されるのか、私には理由が解りません。組織ではなく個人なので相手にされないのかな。


(こっそりでもいいので、改善してもらいたいのが本音です)

 


手でバイトを研いだことのない方が、チップを作ってるのでしょう。


メーカーの開発の方か、実際に製造されている工場かは判りませんが。


あれでは、切削抵抗が大きくなってしまうのです。

 

 


実験すれば、すぐにわかることなのに、なぜ測定のみなのか。

 

 

 


良いものを作ろうと言う心が大切だと思います。




 

 


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コメント: 4
  • #1

    たけ (土曜日, 28 10月 2017 04:49)

    本当にそーですね!

  • #2

    鉄職人 (日曜日, 29 10月 2017 13:01)

    たけさん
    なぜ、切削テストを拒否するのかがわかりません。
    クレームではなく要望だと最初から言ってるのですが・・・

  • #3

    今安 (土曜日, 24 4月 2021 16:22)

    メーカーですから それで利益を上げられるかですね
    いいアイデアでも コストに見合わなければやらないと思います
    今のチップは CNC優先ですので
    それらがわからない人に言っても馬耳東風です。
    スペシャルな手研ぎバイトを ブログに残せば 誰かが継承してくれると思います

  • #4

    鉄職人 (土曜日, 24 4月 2021 17:38)

    今安さん
    メーカーは利益が出ないことには存続できませんからね。
    仕方のないところだと思いますが、何とかして昔の技術を継承できないかといつも考えています。


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